米国薬局方-国民医薬品集のGENERAL CHAPTERSに「<121.1> インスリンの物理化学的分析手順」が収載されています。この中で高分子量タンパク質の分析ではL20の充てん剤を使用し、インスリン複合体が13～17分、インスリンの二量体が約17.5分、インスリンの単量体が18～22分に溶出し、インスリン二量体のピーク高さと二量体と単量体のピーク間の谷の高さの比(ピークバレー比）が2.0以上であることとなっています。分析対象はインスリン類似体、動物由来インスリン、およびヒトインスリンです。
2023年6月現在、上記の方法で分析することが記載されているモノグラフを以下に示します。

PROTEIN KW-802.5を用いて牛インスリンの分析を行ったところ、すべてのシステム適合性の条件を満たすことが確認できました。

Sample: 100 µL
4.0 mg/mL of Insulin (beef) containing dimer (in 0.01 N HCl aq.)

1. 1.High molecular weight proteins
2. 2.Insulin dimer
3. 3. Insulin monomer