Pb型配位子交換カラムでの糖の異常挙動

配位子交換モードによる糖類の分析ではアノマー分離を抑えるために高温(約80 ℃)で分析することが推奨されていますが、対イオンにPb型のカラムを使用する場合、糖の種類によってはメインピークの付近に小さい膨らみが生じることがあります。これは糖の一部がカラム内で構造変化して溶出しているのではないかと考えられます。このため流量が遅いほど、また、温度が高いほど膨らみは大きくなる傾向があります。ここではSUGAR SP0810を用いたフルクトースの分析を行いました。フルクトースのメインピークの立ち上がりに膨らみがありますが、この膨らみの部分も含めたピーク面積と濃度の検量線を作成すると直線性の高い検量線が得られます。



Sample : 10 µL
Fructose 5000 µg/mL

 
Column       : Shodex SUGAR SP0810 (8.0 mm I.D. x 300 mm)
Eluent       : H2O
Flow rate    : 0.5 mL/min
Detector     : RI
Column temp. : 80 ℃

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