サプリメント中のプロテオグリカン分析 (SB-806M HQ)

プロテオグリカンは、タンパク質にグリコサミノグリカンが結合した糖タンパク質の一種で、人間や動物の軟骨に存在します。プロテオグリカンには肌細胞の増殖やヒアルロン酸、コラーゲンの産生を促す作用があります。また、プロテオグリカン自体も高い保水力があり、肌のアンチエイジングの他、関節症の症状緩和や炎症の抑制などの効果が期待されていることから機能性食品や化粧品に使用されています。ここでは、市販のサプリメント中のプロテオグリカンを前処理後に水系SEC用カラムOHpak SB-806M HQを用いて分析を行いました。検量線の直線性が良好で、回収率も100%に近い数値が得られました。

試料前処理

  1. サプリメントを乳鉢で破砕した後、270 mg秤量する。
  2. 4 Mグアニジン塩酸溶液を15 mL加える。
  3. 超音波で15分抽出後、遠心(約1800 x g, 10分間)し、上清を回収する。
  4. 残渣に対して②から③を更に2回繰り返す。
  5. ④で得られた上清を集め、限外ろ過する。(分画分子量: 50,000-100,000、約2400 x g, 30分間 遠心)
  6. 限外ろ過膜を通過しないプロテオグリカン画分に水を5 mL加えて再度遠心(約1800 x g, 10分間)する。この作業を5回繰り返し、プロテオグリカン画分を洗浄する。
  7. プロテオグリカン画分に溶離液を加えて20 mLにメスアップする。
  8. 0.45 µmのメンブランフィルターでろ過し、試料溶液とする。

Sample: 50 µL
Proteoglycan standard solution (0.1 mg/mL)
Pretreated supplement extract solution

  1. 1.Proteoglycan
Proteoglycan_chromatogram
Proteoglycan_calibration curve
Column
Shodex OHpak SB-G 6B (6.0 mm I.D. x 100 mm) + SB-806M HQ (8.0 mm I.D. x 300 mm)
Eluent
25 mM KH2PO4 + 25 mM Na2HPO4 aq.
Flow rate
0.5 mL/min
Detector
RI
Column temp.
40 ℃

試料名インデックス

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アプリケーションデータ

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