パパイン消化によるヒト化モノクローナルIgG分解過程のモニタリング (LW-803)

タンパク質分析用カラムPROTEIN LW-803を用いてヒト化モノクローナルIgGのパパイン消化の経時的な追跡を行いました。パパインによるIgGの分解過程ではIgGを構成するFcやFab等の典型的なフラグメントの他、それらに至る過渡的な分解中間体の出現が想定されます。LW-803は主成分であるIgGとIgGの分解により生成されるフラグメントや中間体を良好に分離するため、IgGの分解減少とフラグメントの生成過程の観察に適していることが分かります。LW-803はIgG周辺の分子量領域の分解能を向上させているため、抗体生産における高分子側不純物である凝集体(オリゴマー)のみならず、こうした低分子側成分の分析、フラグメント化の管理にも威力を発揮します。

(パパイン消化手順)
1. ヒト化モノクローナルIgG 3 mg を溶離液 500 µLに溶解 (6 mg/mL)
2. パパイン1 mg を溶離液1 mLに溶解 (1 mg/mL)
3. 1、2の溶液を0.2 µmフィルタにてろ過
4. 各溶液を同量混合(IgG 3 mg/mL、パパイン 0.5 mg/mL)
5. 25 ℃で保温
6. 経時的にサンプリングし、HPLCにて分析


Sample : 10 μL
Humanized monoclonal IgG
1. Aggregates of IgG
2. Dimer of IgG
3. Monomer of IgG
4, 5, 6. Fragments of IgG
from papain digestion
7. Citric acid
8. Papain


Column       : Shodex PROTEIN LW-803 (8.0 mm I.D. x 300 mm)
Eluent       : 0.1 M Sodium phosphate buffer(pH7.0) + 0.3 M NaCl
Flow rate    : 1.0 mL/min
Detector     : UV(280 nm)
Column temp. : 25 ℃

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