IgG中のTween系界面活性剤のLC/MS分析 (ODP2 HP-2D)

抗体医薬品にはIgGの凝集や吸着防止として少量の界面活性剤が添加される場合があり、品質管理の上で界面活性剤の濃度管理は重要です。ここでは、ポリマー系逆相クロマトグラフィ用カラムODP2 HP-2Dを用いて抗体医薬品で多用されている界面活性剤のTween 20(ポリソルベート20)とTween 80(ポリソルベート80)にIgGを混合したモデル試料を前処理せずにLC/MSで測定しました。アルカリ性条件下ではIgGはカラムに保持されずホールドアップボリュームにまとめて溶出し、Tweenは逆相モードによりカラムに保持されます。このため、IgGが完全溶出する5分後以降の溶出液のみをMSに導入することで前処理(除タンパク)なしでもIgGのイオンサプレッションの影響を受けずにTweenの分析が可能です。


Sample : 2 μL
(Blank)Tween 20 47 mg/L (H2O)
(Model solution)
Tween 20 47 mg/L + IgG 1 g/L (in 0.3 M NaCl aq.)



Sample : 2μL
(Blank)Tween 80 57mg/L (H2O)
(Model solution)
Tween 80 57mg/L + IgG 1g/L (in 0.3M NaCl aq.)


Column       : Shodex ODP2 HP-2D (2.0 mm I.D. x 150 mm)
Eluent       : (A) 0.1 % NH3 aq. / (B) CH3CN
               High pressure linear gradient; 
               (B %) 20 %(0 to 5 min), 20 to 90 %(5 to 19 min), 90 %(19 to 24 min), 
               90 to 20 %(24 to 25 min) 
Flow rate    : 0.2 mL/min
Detector     : UV(280 nm), ESI-MS (SIM Positive) 
Column temp. : 40 ℃

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