ODSカラムとの比較 (3)

水・有機溶媒両用SEC用カラムAsahipak GF-310 HQおよびODS力ラムでPEGの溶出挙動を検討した結果を示します。
GF-310 HQではアセトニトリル濃度による溶出時間の変化が小さく分子量の大きい成分から順に溶出します。(A)
これに対してODS力ラムでは水100 %で強く保持されアセトニトリル濃度を上げることにより溶出が早くなります。(B)
また、ODSカラムでは分子量の大きい成分ほど強く保持され溶出順はGF-310 HQの場合およびODSカラムを用いた界面活性剤分析の場合とは逆転しています。(C)
以上の結果よりODSカラムではノニルフェニル基およびPEGの両者と疎水的な相互作用を示すのに対してGF-310 HQではノニルフェニル基のみと相互作用を示し、PEG部分はむしろその作用を消去する方向に働いているものと考えられます。これらの溶出挙動の相違点がPOE分布測定において両者の分離の差になって表れたものと推定されます。


Sample :
(A),(B) PEG
(C) Nonylphenol ethoxylate

 

Column       : (A) Shodex Asahipak GF-310 HQ (7.5 mm I.D. x 300 mm)
             : (B),(C) ODS column from other manufacturer
Eluent       : CH3CN/H2O
Flow rate    : (A); 0.6 mL/min (B),(C); 0.8 mL/min
Detector     : (A),(B); RI (C); UV(280 nm)
Column temp. : 30 ℃

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