水・有機溶媒両用SEC用カラムAsahipak GF-310 HQおよびODS力ラムでPEGの溶出挙動を検討した結果を示します。
GF-310 HQではアセトニトリル濃度による溶出時間の変化が小さく分子量の大きい成分から順に溶出します。(A)
これに対してODS力ラムでは水100 %で強く保持されアセトニトリル濃度を上げることにより溶出が早くなります。(B)
また、ODSカラムでは分子量の大きい成分ほど強く保持され溶出順はGF-310 HQの場合およびODSカラムを用いた界面活性剤分析の場合とは逆転しています。(C)
以上の結果よりODSカラムではノニルフェニル基およびPEGの両者と疎水的な相互作用を示すのに対してGF-310 HQではノニルフェニル基のみと相互作用を示し、PEG部分はむしろその作用を消去する方向に働いているものと考えられます。これらの溶出挙動の相違点がPOE分布測定において両者の分離の差になって表れたものと推定されます。
Sample :
(A),(B) PEG
(C) Nonylphenol ethoxylate
Column : (A) Shodex Asahipak GF-310 HQ (7.5 mm I.D. x 300 mm) : (B),(C) ODS column from other manufacturer Eluent : CH3CN/H2O Flow rate : (A); 0.6 mL/min (B),(C); 0.8 mL/min Detector : (A),(B); RI (C); UV(280 nm) Column temp. : 30 ℃
試料名インデックス
製品名インデックス
アプリケーションデータ
- ノニルフェノールエトキシレート (1) (GF-310 HQ)
- IGEPAL® CA-210 (ポリオキシエチレン(2) イソオクチルフェニルエーテル) (KF-402HQ)
- Brij® 30 (ポリオキシエチレン(4) ラウリルエーテル) (1) (GF-310 HQ)
- Brij® 30 (ポリオキシエチレン(4) ラウリルエーテル) (2) (KF-402HQ)
- Brij® 52 (ポリオキシエチレン(2) セチルエーテル) (KF-402HQ)
- Brij® 56 (ポリオキシエチレン(10) セチルエーテル) (GF-310 HQ)
- 有機溶媒濃度の影響 (1) (GF-310 HQ)
- 有機溶媒濃度の影響 (2)
- 有機溶媒の種類の影響 (GF-310 HQ)
- POE重合度と溶出容量 (GF-310 HQ)
- 温度の影響 (GF-310 HQ)
- ODSカラムとの比較 (1)
- ODSカラムとの比較 (2)
- Triton X-100 (DS-413)
- Triton X-100 (SB-802.5 HQ)
- Triton X-100 (GF-310 HQ)
- Triton X-100 (GF-210 HQ)
- モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン (GF-310 HQ)
- ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム (1) (GF-310 HQ)
- ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム (2) (GF-310 HQ)
- アルキル硫酸塩 (GF-310 HQ)
- 塩化ベンザルコニウム (1) (GF-310 HQ)
- 塩化ベンザルコニウム (2) (GF-310 HQ)
- 塩化ベンザルコニウム (3) (SB-802.5 HQ)
- 塩化アルキルトリメチルアンモニウム (GF-310 HQ)
- 塩化ベンジルトリメチルアンモニウム (SB-802.5 HQ)
- 陽イオン性界面活性剤の微量分析 (GF-310 HQ)
- 陰イオン性界面活性剤と非イオン性界面活性剤の同時分析の検討 (GF-210 HQ)
- 陰イオン性および非イオン性界面活性剤の同時分析
- 各種Tween系界面活性剤の分析 (GF-210 HQ)
- 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムのLC/MS分析 (DE-213)
- IgG中のTween系界面活性剤のLC/MS分析 (ODP2 HP-2D)
- 抗体薬物複合体製剤中ポリソルベート20のLC/MS分析 (ODP2 HP-2B)
- 抗体医薬品中ポリソルベート80の分析 (ODP2 HP-4D)
- IgG存在下ポロクサマー188の分析 (ODP2 HP-4D)
- IgG存在下ポロクサマー188のLC/MS分析 (ODP2 HP-2B)