ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム (2) (GF-310 HQ)

水・有機溶媒両用SECカラムAsahipak GF-310 HQを用いて陰イオン性界面活性剤の分析を行いました。陰イオン性界面活性剤は繊維工業や家庭用洗剤に多く用いられる界面活性剤です。水溶液中で解離した時にアニオンの部分が界面活性を示します。陰イオン性界面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムには 直鎖型(ソフト型)と分枝鎖型(ハード型)があり環境汚染に関連した分析では蓄積性・生分解性の問題から両者の識別に重要な意味があります。
GF-310 HQはこのソフト型とハード型の識別を簡単に行うことができます。溶離液のアセトニトリル濃度が高い条件(EluentⅠ)ではクロマトグラムの形状に大きな差異はありませんが、アセトニトリル濃度を下げて疎水性相互作用を利用するとソフト型とハード型でクロマトグラムの形状に違いが現れます。(EluentⅡ、Ⅲ)



Sample : 100 mg/L each, 20 μL
Sodium dodecylbenzenesulfonate (Soft type)
Sodium dodecylbenzenesulfonate (Hard type)

Column       : Shodex Asahipak GF-310 HQ (7.5 mm I.D. x 300 mm)
Eluent       : 50 mM NaCl aq./CH3CN
Flow rate    : 0.6 mL/min 
Detector     : UV(220 nm)
Column temp. : 40 ℃

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