NH2Pカラムとシリカ系アミノカラムのELSDにおける感度比較

蒸発光散乱検出器(ELSD)は、カラムから溶出した溶離液を蒸発除去させ、溶出物を粒子化し、レーザーを照射することによってその散乱光を測定する検出器です。対象となるサンプルは糖や脂質などがあり、示差屈折率検出器(RID)と同じような用途に用いられますが、RIDよりも高感度に検出でき、RIDでは難しいグラジエント分析にも適用できると言われています。一方でカラムからのブリードが多いとバックグラウンドノイズが増大し、感度低下を招く可能性があります。ここでは、ポリマー系アミノカラムAsahipak NH2P-50 4Eとシリカ系アミノカラムを用いてELSDによる糖アルコールの検出感度の比較を行いました。NH2P-50 4Eはシリカ系アミノカラムと比較し、カラムブリードが少なく、全ての糖アルコールのピークにおいてS/N比が大きく検出感度が高いことが分かります。

Sample: 20 μL
40 µg/mL each (in 50 % CH3CN)

  1. 1.meso-Erythritol
  2. 2.Xylitol
  3. 3.Sorbitol
  4. 4.Maltitol
(注意)
ELSDは一次関数ではなく指数関数での応答になるため、シリカ系アミノカラムでは溶出物のシグナルにブリードノイズが追加され、各ピーク信号が増幅していると考えられます。
Column
Shodex Asahipak NH2P-50 4E, Silica based amino column (4.6 mm I.D. x 250 mm each)
Eluent
CH3CN/H2O=80/20
Flow rate
1.0 mL/min
Detector
ELSD
Column temp.
30 ℃

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