ヘキサメチレンテトラミンのLC/MS分析 (VC-50 2D)

ヘキサメチレンテトラミンは熱硬化性樹脂の硬化促進剤や医薬品の原料など様々な用途に用いられていますが、一方でヘキサメチレンテトラミンが含まれた河川水が浄水場で塩素処理されると有害性の高いホルムアルデヒドに変化することが知られていることからヘキサメチレンテトラミンの高感度分析法が求められています。ヘキサメチレンテトラミンは極性が高いため逆相モードでは保持が弱く、誘導体化やイオンペア剤の使用が必要となりますが、高極性物質(カチオン性物質)の保持に優れたHILICpak VC-50 2Dを用いてLC/MSで測定することにより、誘導体化やイオンペア剤を使用せずに簡便にppb(ng/mL)レベルの分析が可能であることを確認しました。


Sample : 10 μL
1, 5, 10 ng/mL (in H2O)
1. Hexamethylenetetramine


Column       : Shodex HILICpak VC-50 2D (2.0 mm I.D. x 150 mm)
Eluent       : (A) 100 mM HCOOH aq./(B) CH3CN = 60/40   
Flow rate    : 0.25 mL/min
Detector     : ESI-MS (SIM Positive)
Column temp. : 40 °C

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