腐植(フミン)物質のSEC分析 (SB-805 HQ)

褐色森林土(段戸)と黒ボク土(猪之頭)より調製されたフミン酸とフルボ酸の標準試料(日本腐植物質学会標準試料)を SEC分析した結果を示します。本条件においてフミン酸は幅広い領域にまたがって分布しているのに対し、フルボ酸は フミン酸よりも分散性が低くより低分子であることが分かります。OHpak SB-805 HQはポリヒドロキシメタクリレートを基材とした排除限界分子量400万(プルラン換算)の水系SEC用カラムです。幅広いpH範囲(pH3~10)で耐久性があり、アセトニトリルやメタノールなど有機溶媒の添加も可能ですので各種水溶性高分子の分析にご利用いただけます。
参考図書:「腐植物質分析ハンドブック -標準試料を例にして- 日本腐植物質学会 監修」(三恵社)


Sample : Humic substances, 30 μL
Humic acid 0.02 mg/mL
Fulvic acid 0.02 mg/mL

Columns      : Shodex OHpak SB-G 6B (6.0 mm I.D. x 50 mm) + SB-805 HQ (8.0 mm I.D. x 300 mm)
Eluent       : 10 mM NaH2PO4 + 10 mM Na2HPO4(pH7.0) + 25 % CH3CN
Flow rate    : 0.8 mL/min
Detector     : UV(260 nm)
Column temp. : 40 ℃

神戸大学大学院農学研究科 藤嶽暢英先生ご提供

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