HILICモードにおける溶離液pHの影響 (VG-50 2D)

ポリマー系親水性相互作用クロマトグラフィ(HILIC)用カラムHILICpak VG-50 2Dを使用した各種甘味料のLC/MS分析をアルカリ性溶離液(A)と中性溶離液(B)を用いて比較を行いました。以下にそれぞれの溶離液条件におけるクロマトグラムとオクタノール-水分配係数log P(化合物の極性の高さを示す指標)と保持時間tRの関係をプロットを示します。アルカリ性溶離液では、log Pが低い(極性が高い)ほど保持が強く、log Pと保持時間に相関が見られます。一方、中性溶離液では、アスパルテーム、アセスルファムKの保持が顕著に強くなっています。これはアスパルテーム、アセスルファムKは中性ではアニオンとなり、充てん剤のアミノ基との間でイオン交換作用が働き、溶出が強まったものと考えられます。


Sample : 2 μL, 50 μg/mL each
Aspartame
Sucralose
Acesulfame K
Xylitol
Glucose
Maltose


Column       : Shodex HILICpak VG-50 2D (2.0 mm I.D. x 150 mm)
Eluent       : (A) CH3CN/0.5 % NH3 aq.=80/20
               (B) CH3CN/50 mM CH3COONH4 aq.=80/20
Flow rate    : 0.3 mL/min
Detector     : ESI-MS (SIM)
Column temp. : 40 ℃

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