ポリマー系逆相クロマトグラフィー用カラムODP2 HPは一般的なODSカラムと比べて充てん剤のポアサイズを小さくしているため、タンパク質のカラムへの吸着が少なくさらにホールドアップボリュームにまとめて溶出させるという特長があります。この特長を生かしてBSA存在下での三環系抗うつ剤3種類を前処理せずにLC/MS/MS分析を行いました。アルカリ条件下で分析することにより塩基性薬物である三環系抗うつ剤は逆相保持が高まり良好なピーク形状が得られました。さらにBSAによるイオンサプレッションの影響を受けずにどの薬物についても良好な回収率が得られることが確認できました。


Sample : 5 µL
(Left) 1 ng/mL each (in H₂O)
(Right) 1 ng/mL each (in 35 mg/mL BSA solution)

Column       : Shodex ODP2 HP-2B (2.0 mm I.D. x 50 mm)
Eluent       : (A); 0.05 % NH3 aq. (pH11.0)
               (B); CH3CN
               Linear gradient; (B %) 5 % (0 min), 5 % to 90 % (5 to 10 min), 5 % (10.1 to 15 min)
Flow rate    : 0.2 mL/min
Detector     : UV (210 nm), ESI-MS/MS (MRM positive)
Column temp. : 30 ℃