特定保健用食品(規格基準型)の成分規格では、フラクトオリゴ糖(1-ケストース、ニストース、1F-フラクトシルニストースの合計)の含量(%)が定められており、HILICカラムを用いて各成分を定量することが記載されています。ここではポリマー系アミノカラムのHILICpak VG-50 4Eを用いて内標準物質(グリセリン)を添加したフラクトオリゴ糖標準品(粉末)の分析例をご紹介します。定量の結果、試料中のフラクトオリゴ糖の含量は96.2 %、フラクトオリゴ糖中の各成分の比率は1-ケストース:ニストース:1F-フラクトシルニストース=39.3:53.0:7.7となり、成分規格を満たすことが確認されました。シリカ系アミノカラムでも同等の結果が得られますが、VG-50 4Eでは分析時間を約1/3に短縮することが可能です。また、ポリマー系アミノカラムはシリカ系アミノカラムより耐久性が高いという利点もあり、VG-50 4Eは本分析に好適です。
Sample : Fructooligosaccharides 20 mg/mL + Glycerin 10 mg/mL (in H2O), 10 μL
1. Glycerin (Internal standard)
2. 1-Kestose
3. Nystose
4. 1F-Fructofranosylnystose
Columns : (A) Silica-based amino column (4.6 mm I.D. x 250 mm) (B) Shodex HILICpak VG-50 4E (4.6 mm I.D. x 250 mm) Eluent : CH3CN/H2O=70/30 Flow rate : 1.0 mL/min Detector : RI Column temp. : 40 ℃
試料名インデックス
製品名インデックス
アプリケーションデータ
- デキストラン加水分解物 (2) (KS-802)
- デキストラン加水分解物 (3) (NH2P-50 4E)
- デキストラン加水分解物 (5) (KS-802)
- デキストラン加水分解物 (6) (VN-50 4D)
- デキストラン加水分解物 (7) (VN-50 4D グラジエント溶出)
- イソマルトオリゴ糖 (NH2P-50 4E)
- イソマルトオリゴ糖 (2) (VG-50 4E)
- マルトオリゴ糖 (NH2P-50 4E)
- マルトオリゴ糖 (2) (VG-50 4E)
- マルトオリゴ糖の分離比較
- N-アセチルキトオリゴ糖 (1) (NH2P-50 4E)
- N-アセチルキトオリゴ糖 (2) (VN-50 4D)
- キトサンオリゴ糖 (キトオリゴ糖) (1) (NH2P-50 4E)
- キトサンオリゴ糖 (キトオリゴ糖) (2) (NH2P-50 4E)
- キトサンオリゴ糖 (キトオリゴ糖) (3) (VN-50 4D)
- シクロデキストリン (GS-220 HQとKS-802の比較)
- シクロデキストリンの分析 (NH2P-50 4E)
- 食品添加物公定書に準拠した各種シクロデキストリンの分析 (KS-802)
- 短鎖アミロース (1) (NH2P-50 10E)
- 短鎖アミロース (2) (ODP-50 6D)
- デンプン加水分解物 (2) (KS-802)
- 食品甘味料 (KS-802)
- 流量の分離に与える影響 (SC1211)
- フルクトオリゴ糖シロップ (NH2P-50 4E)
- フルクトオリゴ糖構成糖の分析 (KS-802+KS-801)
- 水飴
- 低分子水溶性食物繊維 (GS-220 HQ, KS-802)
- キシロオリゴ糖 (1) (KS-801)
- キシロオリゴ糖 (2) (VN-50 4D)
- キシロオリゴ糖 (3) (SH1011)
- セルラーゼ(PcCel45A)処理によるセルロース分解産物の分析
- 大豆中含有オリゴ糖 (KS-802 + KS-801)
- 三糖類の分析 (1) (NH2P-40 3E)
- 三糖類の分析 (2) (VG-50 4E)
- ガラクトオリゴ糖 (1) (VG-50 4E)
- ガラクトオリゴ糖 (2) (KS-801, NH2P-50 4E)
- ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン (SB-802.5 HQ)
- マルトデキストリンの分析 (VN-50 4D)
- ケストースとマルトースの分離 (KS-802)