水道法に準拠した水道水中の塩素酸、臭素酸のLC/MS/MS分析 (JJ-50 2D)

従来の水道法では、塩素酸の分析は「別表第13 イオンクロマトグラフ(陰イオン)による一斉分析法」のみでしたが、令和2年3月25日厚生労働省告示95号(令和2年4月1日適用)により、「別表第18の2 液体クロマトグラフ―質量分析法」にも追加されました。また、採取した試料を保存する際の添加試薬は、従来のエチレンジアミン溶液以外にチオ硫酸ナトリウム溶液も使用可能となりました(試料1 Lにつきチオ硫酸ナトリウム溶液(0.3  w/v%)1 ~ 2 mLを加える)。ここでは第4級アンモニウム基を導入したマルチモードカラム(逆相+陰イオン交換)RSpak JJ-50 2Dを用いて液体クロマトグラフ―質量分析法による塩素酸、臭素酸の分析を行いました。塩素酸及び臭素酸は0.001 ~ 0.02 mg/Lの濃度範囲において直線性の高い検量線が得られることを確認しました。


Sample : 5 μL
10 μg/L each for ClO3-, BrO3-
in Tap water containing sodium thiosulfate 0.3 w/v%
1. ClO3-, Chlorate
2. BrO3-, Bromate
3. S2O32-, Thiosulfate



Sample: 5 μL
Tap water containing
sodium thiosulfate 0.3 w/v%
1. ClO3-, Chlorate
2. BrO3-, Bromate
3. S2O32-, Thiosulfate


Column       : Shodex RSpak JJ-50 2D (2.0 mm I.D. x 150 mm)
Eluent       : (A); 200 mM HCOONH4 aq./(B); CH3CN
               Linear gradient (High pressure);
               85 % B (0 min) → 85 % B (8 min) → 50 % B (9 min) → 50 % B (20 min)
Flow rate    : 0.3 mL/min
Detector     : ESI-MS/MS (MRM Negative) for ClO3-, BrO3-
               ESI-MS (SIM Negative) for S2O32-
Column temp. : 50 ℃

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