このカラムはサプレッサ方式のイオンクロマト装置でご使用ください。

肥料等試験法(2020*)に準拠した肥料中の硫酸分析では、サプレッサ法用陰イオン分析カラムとしてIC SI-90 4Eが記載されています。ここでは、SI-90 4Eを用いて対象肥料の一つである化成肥料の抽出液と硫酸の標準液を測定しました。サンプルは肥料研究報告Vol.13 (2020)を参考にした抽出法を用いて調製しました。0.2 ~ 5 μg/mLの濃度範囲で直線性の高い検量線が得られています。

*データ採取時の版

試料溶液の調製方法
1. 分析試料1.00 g をはかりとり、共栓三角フラスコ200 mL に入れる。
2. 塩酸(1+23)100 mL を加え、10分間撹拌する。
3. 静置後上澄み液を共栓遠心沈殿管50 mLにとり、1700×g で約10分間遠心分離する。
4. 上澄み液を超純水で正確に100倍希釈し、希釈液をさらに20倍希釈する。
5. 0.45 µmのメンブレンフィルターでろ過し、試料溶液とする。

Sample : 20 μL
Srandard 5 μg/mL
Extracted sample
1. SO₄^2-

Column       : Shodex IC SI-90 4E (4.0 mm I.D. x 250 mm)
Eluent       : 1.8 mM Na2CO3 + 1.7 mM NaHCO3 aq.
Flow rate    : 1.0 mL/min
Detector     : Suppressed conductivity
Column temp. : 30 ℃