セフェピムは種々の感染症の治療に使われるセフェム系抗生物質です。米国薬局方(USP 42-NF 37*)に記載されているセフェピム注射液のモノグラフでは、有機不純物分析としてN-メチルピロリジンをHPLCにより定量する試験法が定められています。カラムには充てん剤はL76(粒径5 μm)で、サイズは内径4.0 mmおよび長さ25 cmが指定され、システム適合性としてN-メチルピロリジン標準溶液のピーク面積の相対標準偏差は4.0 %以下であることが要求されています。IC YK-421(長さ12.5 cm)を2本連結して分析を行ったところ、システム適合性を満たすことが確認されました。この分析条件で市販の注射用セフェピム塩酸塩製剤を分析したところ、N-メチルピロリジンは0.09 %と定量され、許容基準の1.0 %以内に収まっていることが確認されました。本条件においてセフェピムは50分付近に溶出しますが(UV検出で確認)、電気伝導度検出ではほとんど応答しません。なお、YK-421 1本のみを用いた場合でも、システム適合性を満たし、市販製剤に適用できることが確認されています。
*データ採取時の版を記載
Sample : 10 μL each
(Sample solution)
Commercial Cefepime hydrochloride formulation
equivalent to 5 mg/mL of Cefepime hydrochloride in 0.002 N HNO3 aq.
(Standard solution)
N-Methylpyrrolidine 0.05 mg/mL in 0.002 N HNO3 aq.
Columns : Shodex IC YK-421 (4.6 mm I.D. x 125 mm) x 2 Eluent : 0.01 N HNO3 aq./CH3CN=19/1 Flow rate : 1.0 mL/min Detector : Non-suppressed conductivity Column temp. : Room temp.
試料名インデックス
製品名インデックス
アプリケーションデータ
- 1価、2価陽イオン (1) (YK-421)
- 1価、2価陽イオン (2) (YK-421)
- 1価、2価陽イオン (3) (ジピコリン酸溶離液 + クラウンエーテル) (YK-421)
- 1価、2価陽イオン (4) (YK-421) (リン酸溶離液の場合)
- 1価、2価陽イオン (5) (YK-421) (リン酸溶離液 + クラウンエーテル)
- 1価、2価陽イオン (6) (YS-50とYK-421の比較)
- 1価、2価陽イオン (7) (アセトニトリルの添加) (YS-50)
- 1価、2価陽イオン (8) (エチレンジアミン添加試料) (YS-50)
- カラムのダイナミックレンジ (YK-421)
- 陽イオンの高感度検出 (YK-421)
- アセトニトリル濃度と陽イオンの保持時間 (YK-421)
- IC YS-50における溶離液濃度の影響
- IC YS-50における流量依存性
- IC YS-50における温度依存性
- IC YS-50における試料負荷量の影響
- 陽イオン分析の定量性 (YS-50)
- クラウンエーテルの添加効果 (YS-50)
- 水道水 (1) (YK-421)
- 水道水の分析 (2) (YK-421) (リン酸溶離液の場合)
- 水道水中の1価、2価陽イオン分析 (エチレンジアミン添加試料) (YS-50)
- 河川水中の1価、2価陽イオン分析 (エチレンジアミン添加試料) (YS-50)
- ミネラルウォーター (YS-50)
- 海水 (2) (YS-50)
- 赤ワイン (1) (YK-421)
- 赤ワイン (3) (YS-50)
- 血清 (YK-421)
- 長鎖アルキルアミンの分離 (YK-421)
- トリアルキルアミン (YK-421)
- テトラアルキルアンモニウムイオン (YK-421)
- テトラアルキルアンモニウムイオンの分析 (YS-50)
- アルキルアミン (2) (YK-421) (リン酸 + アセトニトリル溶離液)
- エタノールアミンとアルキルアミン (YK-421) (リン酸 + アセトニトリル溶離液)
- エタノールアミンとアルキルアミンの分析 (YS-50)
- 陽イオンとアルキルアミン (YS-50)
- メチルアミン類の分析 (YS-50)
- エチルアミン類の分析 (YS-50)
- 低級アミンの分析 (YS-50)
- PEG中の陽イオン分析 (YS-50)
- アルブミン中の陽イオン分析 (YS-50)