食品中の機能性関与成分であるGABA(γ-アミノ酪酸)は血圧抑制効果やリラックス効果などの作用があり、機能性成分データベースの登録件数が多い化合物の1つです。ここでは、ポリマー系アミノカラム Asahipak NH2P-50 4Eを使用し、市販のサプリメントに含まれるGABAをヒリックモードで分析を行いました。サプリメントのような夾雑成分の少ない食品については、ポストカラム法を用いなくとも分析が可能です。本条件では、1 ~ 1000 mg/Lの濃度範囲において直線性の高い検量線が得られることを確認しました。
- (1)市販のGABA含有サプリメントハードカプセルから内容物(粉末)を取り出す。
- (2)取り出した粉末5 mgを25 mLの溶離液に溶解する。
- (3)0.45 µmのメンブランフィルターでろ過し、試料溶液とする。
Sample: 5 µL
GABA standard solution 1000 mg/L
Commercial supplement
- 1.GABA (γ-Aminobutyric acid)
- Column
- :Shodex Asahipak NH2P-50 4E (4.6 mm I.D. x 250 mm)
- Eluent
- :20 mM Sodium phosphate buffer (pH7.0)/CH3CN=30/70
- Flow rate
- :1.0 mL/min
- Detector
- :UV (210 nm)
- Column temp.
- :30 ℃
試料名インデックス
製品名インデックス
アプリケーションデータ
- アミノ酸 (2) (NN-814)
- アミノ酸 (3) (P-421S)
- アミノ酸 (4) (YS-50)
- アミノ酸 (5) (YS-50)
- ヒスチジンと1-メチルヒスチジン
- 発癌性のトリプトファン熱分解生成物の分離 (ES-502C 7C)
- LC/MSを用いたアミノ酸の一斉分析 (NH2P-40 2D)
- シトルリンのLC/MS分析 (NH2P-40 2D)
- GABAのLC/MS分析 (NH2P-40 2D)
- トラネキサム酸のLC/MS分析 (NH2P-40 2D)
- LC/MSによる糖、有機酸、アミノ酸の一斉分析 (VG-50 2D)
- LC/MSによる栄養ドリンク中の親水性化合物の一斉分析 (VG-50 2D)
- LC/MSを用いたアミノ酸の一斉分析 (VC-50 2D)
- テアニンの分析 (NH2P-50 4E)
- サプリメント中のテアニンの分析 (NH2P-50 4E)
- HILICモードにおける溶離液の有機溶媒組成の影響 (NH2P-50 4B)