ノンサプレッサ法用陰イオン分析用カラムIC I-524Aを用いて炭酸イオンの分離を行いました。炭酸イオンを含む標準陰イオン(F^-、Cl^-、NO₂^-、Br^-、NO₃^-、HPO₄^2-、SO₄^2-)が分離できます。サンプル中にMg²⁺、Ca²⁺イオンが含まれると妨害ピークを与えますので、これらイオンを含むサンプルではNa型陽イオン交換樹脂で前処理することをお勧めします。
アルカリ性の溶離液には充てん剤の耐久性のために10 %メタノールを添加します。

溶離液の調製法

1. 1.試薬特級p-ヒドロキシ安息香酸0.207 gを 1リットルメスフラスコに採りメタノール100 mLを加え溶解します。
   これに純水を900 mLまで加え更に0.2 Mの特級ジエチルエタノールアミンを7.9 mL添加した後、純水を加えて1リットルとします。
2. 2.0.2ミクロンのメンブレンフィルタを通して溶離液とします。
   ※0.2 Mの特級ジエチルエタノールアミンは冷蔵保存します。

Sample: 20 µL

1. 1.F^- 5 mg/L              AsO₄^3- 50 mg/L
2. 2.HCO₃^- 30 mg/L     I^- 50 mg/L
3. 3.Cl^- 5 mg/L             CrO₄^2- 50 mg/L
4. 4.NO₂^- 5 mg/L          S₂O₃^2- 50 mg/L
5. 5.Br^- 10 mg/L           WO₄^2- 50 mg/L
6. 6.NO₃^- 10 mg/L        MoO₄^2- 50 mg/L
7. 7.HPO₄^2- 10 mg/L    SCN^- 50 mg/L
8. 8.SO₄^2- 10 mg/L