細胞膜の可溶化やペプチド・タンパク質が容器に吸着するのを防ぐためにしばしば界面活性剤が使用されます。分析時に界面活性剤が存在するとカラムを劣化させたりLC/MS等の装置を汚し再現性の乏しいデータになる場合があります。カラムスイッチング前処理用カラムMSpak GF-4Aは前処理なしにオンラインで界面活性剤を除去できますので再現性の良いデータが得られると共に分析の迅速化が図れます。
下記システムダイアグラムでは、第1段階で試料中の界面活性剤はGF-4Aに吸着し、タンパク質のみ分析カラムに導入され分離されます。第2段階では六方バルブを切り換えることによりGF-4Aにのみ機溶媒比率の高い再生液(例えば10 mM CH3COONa aq. (pH 7.0)/CH3CN=30/70など)が流れ、GF-4Aに吸着した界面活性剤を洗い出し再生を行います。
Sample: BSA
Pretreatment Column : Shodex MSpak GF-4A (4.6 mm I.D. x 10 mm) Eluent : 50 mM Sodium phosphate buffer (pH 7.0) + 150 mM NaCl Flow rate : 1.0 mL/min Column temp. : Room temp. Switching time : 5 min Analysis Column : Shodex PROTEIN KW-804 + KW-802.5 (8.0 mm I.D. x 300 mm each) Eluent : 50 mM Sodium phosphate buffer (pH 7.0) + 150 mM NaCl Flow rate : 1.0 mL/min Detector : UV (280 nm) Column temp. : Room temp.