近年、バイオマスから糖化、発酵の過程を経て生産させるバイオエタノールの研究が盛んに行われています。バイオマスの過分解により生成される有機酸は 微生物に対して強力な生育阻害作用を示すため発酵阻害物質として問題になると言われています。ここではSUGAR SH1821を用いてマルトオリゴ糖(2量体~4量体)と構成糖であるグルコースや最終生産物であるエタノールと一緒に乳酸や酢酸を同時分析しました。SH1821はイオン排除と配位子交換とサイズ排除モードを組み合わせた糖と有機酸の同時分析用カラムで溶離液に用いる硫酸水溶液の濃度を変えることで有機酸の溶出位置をコントロールすることが可能です。
Sample : 0.05 % each, 5 μL
1. Maltotetraose
2. Maltotriose
3. Maltose
4. Glucose
5. Lactic acid
6. Glycerol, Glycerin
7. Acetic acid
8. Methanol, Methyl alcohol
9. Ethanol, Ethyl alcohol
Column : Shodex SUGAR SH1821 (8.0 mm I.D. x 300 mm) Eluent : 0.5 mM H2SO4 aq. Flow rate : 1.5 mL/min or 0.6 mL/min Detector : RI Column temp. : 75 ℃