プリン体とはプリン骨格を持つヌクレオチド、ヌクレオシド、塩基の総称でほとんどすべての食品に含まれています。プリン体はプリン代謝経路を経てヒトでは最終的に尿酸に代謝され尿酸が体内で過剰に蓄積されると通風の原因になります。
食品中のプリン体分析は食品をホモジナイズした後、凍結乾燥してから70%過塩素酸を用いて加水分解することでプリン体をプリン塩基に換えて中和してから分析します。ここでは、マルチモード用カラムAsahipak GS-320 HQを用いてビール中のプリン塩基の分析例をご紹介します。(A)は普通のビール、(B)はグアナーゼ (グアニンをキサンチンに換える酵素)処理したビールです。グアナーゼの働きによりグアニンが減り、キサンチンが増加していることが分かります。
Sample :
Guanine
Xanthine
Column : Shodex Asahipak GS-320 HQ (7.5 mm I.D. x 300 mm) Eluent : 150 mM Sodium phosphate buffer(pH2.5) Flow rate : 0.6 mL/min Detector : UV(260 nm) Column temp. : 35 ℃
帝京大学 薬学部 薬品分析学教室 金子希代子先生ご提供