Asahipak GS-320 HQは基本的にはSECモードのカラムですが溶離液条件によっては逆相やイオン交換モードを組み合わせたマルチモードによる分析が可能です。特に核酸成分やタンパク質のように塩基性成分と酸性成分の混在するサンプルの分析には大変有効です。原則的には酸性物質、中性物質、塩基性物質の順に溶出されます。また、溶離液組織を変えることによって分離を調整することが可能です。
1) 中/酸性の溶離液を使用する場合
酸性試料 | イオン排除モードが働くため比較的早く溶出されます。 |
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中性試料 | 逆相モードにより分離されます。 |
塩基性試料 | イオン交換モードが働くため比較的遅く溶出されます。 |
2) 塩基性の溶離液を使用する場合
酸性試料 | 基本的にVoの位置にまとめて排除されます。 ただし、分子量の大きな酸性試料の場合はカラムに保持される場合もあります。 |
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中性試料 | 逆相モードにより分離されます。 |
塩基性試料 | 試料のpKaより高いpHの溶離液の場合は塩基性試料の解離が抑えられるため逆相モードにより分離されます。反対に試料の pKa より低いpHの溶離液の場合はイオン交換モードにより分離されます。 |