よくあるご質問

  • QPS@Liq、PS@Gas等の@シリーズは、なぜ目詰まりしないのですか?
    Aその秘密は充填材にあります。充填材の内部には液の流れ易い大きな孔と捕集のための小さな孔があります。この細孔分布のバランスを最適化したものが@(アット)シリーズです。ですから、通液速度が速くても圧力損失が少なく、捕集効率もよいのです。捕集効率の性能については、水質分析用PS@Liqの応用データ大気分析用PS@Gasの応用データをご覧ください。
  • QPS@Liqはチウラム、シマジン、チオベンカルブ以外の測定にも使えますか?
    A勿論使えます。PS@Liqは水質分析用のスチレン-ジビニルベンゼン共重合体からなる固相抽出カートリッジです。固相抽出カートリッジとしてスチレン-ジビニルベンゼン共重合体が推奨されている測定項目すべてに使用可能です。水質管理目標設定項目アルキルフェノール類のデータをご覧ください。
  • Qチウラム用クリーンアップ多機能カートリッジの操作手順がよくわからないのですが。
    Aたいへん簡単です。HPLCに注入前の試料をカートリッジに注ぎ(コンディションなし)、自然流下させるだけです。滴下する液をHPLC用バイアルに受けそのままHPLC測定できます。クリーンアップカートリッジ中をチウラムはスルーして色素、妨害成分は保持されます。その効果はHPLCのクロマトグラムで実感していただけると思います。
  • Qアフラトキシンの簡易測定について教えてください。
    A厚生労働省通知 食安監発0816第1号「トウモロコシ中のアフラトキシンの試験法について」(平成23年8月16日付)に、トウモロコシ中のアフラトキシン試験に簡易検査キットの使用法と判定基準が示されました。トウモロコシ中のアフラトキシンの簡易測定には当社のAgraStrip AflaPDFが使用できます。AgraStripはイムノクロマトの原理をつかったスティック状の試験紙(ストリップ)を使用します。
  • Qカビ毒分析を行っています。前処理に用いるカビ毒用の多機能カートリッジはなぜコンディショニングが必要ないのですか?
    A
    当社のカビ毒用多機能カートリッジでは、カビ毒を水系有機溶媒/水で抽出した溶液を直接多機能カートリッジに添加可能です。カートリッジには逆相、順相、陽イオン交換、陰イオン交換の充填材が充填されており、最適配合比率になっていますのでコンディショニングは必要ありません。抽出液をカートリッジ内でゆっくり通過させると通常のカラムのように分離モードが働き、非イオン性の親水性カビ毒が一番早く溶出し、マトリクスと分離できます。
  • Qカビ毒分析を行った前処理製品の使用後の処理法を教えてください。
    A廃棄方法です。使用したカートリッジは1%次亜塩素酸ナトリウム液に一昼夜放置し、アフラトキシンを酸化分解後、水洗し通常の洗浄を行った後、焼却してください。有機物の多い試料に用いた場合は、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が不足する場合がありますのでご注意ください。
    参考文献:食品衛生検査指針 理化学編(1991)、236-237 微生物編(1990)、24-29
  • Qカビ毒分析用のMycoSepとMultiSepの違いを教えてください。
    AMycoSepとMultiSepはどちらもカビ毒クリーンアップ用として用いることができ、その性能に違いはありません。MycoSepの抽出では手で押す操作があるのでスピードの制御が重要です。慣れてくると操作が早くなり、その結果回収率が低下する可能性があります。操作法(PDF文書)PDF
  • QMF-1とMF-2を使っていますが、カートリッジを取り違えてチウラム用サンプルをMF-2に、シマジン・チオベンカルブ用サンプルをMF-1に通液してしまいました。サンプルを作り直さなければならないでしょうか?
    Aチウラム・シマジン・チオベンカルブの環境基準農薬は、いずれもMF-1・MF-2に対する保持能を持ちませんので、通液したサンプルは使えます。 但し、クリーンナップが十分でなかったり、サンプル中に水分が混入していた場合には固相に保持されて回収率が低下する可能性がありますので、前段のPS@Liqなどの固相抽出カートリッジの脱水が十分に行われている必要があります。カートリッジの脱水状態は、コンディショニング前と脱水工程後のカートリッジ重量を比較することで推定できます。