有機酸分析ポストカラム法用反応試薬濃縮液の調製方法

有機酸分析のポストカラム法では、カラムから溶出した溶離液(溶出液)をミキシングモジュール内で反応試薬液(pH指示薬)と混合させます。溶出液に有機酸が存在するとpH指示薬の色が変化するため、この色の変化を可視検出器(430 nm)で検出します。ここでは、反応試薬液の10倍濃縮液の調製方法をご紹介します。

調製方法

  1. (1)純水 900 gにリン酸水素二ナトリウム・十二水和物を28.65 g加え、完全に溶解するまで攪拌し、「溶液1」を調製する。
  2. (2)2-プロパノール (IPA) 25 mLと純水 25 mLを混合してIPA水溶液を用意した後、ブロムクレゾールパープル 1.08 gを加え、超音波を当てながら攪拌して溶解させ、「溶液2」を調製する。
  3. (3)「溶液1」を50 mL程度を別の容器に移した後、「溶液1」を攪拌しながら「溶液2」を全量を加える。
  4. (4)取り分けておいた「溶液1」50 mLで「溶液2」の容器を共洗いし、(3)に加える。
  5. (5)(4)にアジ化ナトリウム 0.5 gを加えて攪拌し、10倍濃縮液とする。

使用方法

10倍濃縮液を純水で10倍希釈して反応試薬液とする。

保管方法

10倍濃縮液は遮光ガラス容器で25 ℃以下で保管する。

(注意)
使用前に析出物等がないことを確認してください。

取扱説明書・検査成績書

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