再生例:配位子交換クロマトグラフィー用カラム (配位子交換モード+HILICモード)

カラムに対イオン以外のイオン性物質(陽イオン)が導入されると対イオンが交換され、分離パターンの変化やピーク形状の不良につながることがあります。このような場合は、次の操作により対イオンに戻し、カラムを再生できる可能性があります。
該当するカラムの再生例を参考にしてください。

再生例1:

カラム温度を50 ℃に設定し、水に置換した後、50 mM水酸化ナトリウム水溶液を0.5 mL/minの流量で50 mL(100分間)通液します。洗浄後は、水で十分に置換した後、溶離液に置換します。

 

再生例2:

カラム温度を50 ℃に設定し、水を0.5 mL/minの流量で通液しながら、0.5 M水酸化ナトリウム水溶液20 ~ 50 μLをインジェクターから注入するだけで再生できる場合もあります。

(注意)
再生液のまま長時間封入するとカラムの劣化を早めるおそれがあります。カラム再生後は速やかに溶離液に置換してください。
 
水酸化ナトリウム水溶液のような強アルカリ性溶媒は、検出器のセルを傷める可能性があります。検出器は接続せず、洗浄液はカラム出口から直接廃液容器で受け取るようにしてください。
再生例
スクロールできます
洗浄液 (カラム温度:50 ℃、流量:0.5 mL/min) 通液時間 (min)
1 30
2 0.1 M 硝酸亜鉛水溶液 60
3 60
4 溶離液 30
(警告)
亜鉛イオンは水質汚濁防止法の規制対象のため、硝酸亜鉛水溶液の廃棄には十分に配慮してください。
(注意)
再生液のまま長時間封入するとカラムの劣化を早めるおそれがあります。カラム再生後は速やかに溶離液に置換してください。
再生例
スクロールできます
洗浄液 (カラム温度:50 ℃、流量:0.5 mL/min) 通液時間 (min)
1 30
2 0.1 M 硝酸カルシウム水溶液 60
3 60
4 溶離液 30
(注意)
再生液のまま長時間封入するとカラムの劣化を早めるおそれがあります。カラム再生後は速やかに溶離液に置換してください。