カラムに対イオン以外のイオン性物質(陽イオン)が導入されると対イオンが交換され、分離パターンの変化やピーク形状の不良につながることがあります。このような場合は、次の操作により対イオンに戻し、カラムを再生できる可能性があります。
該当するカラムの再生例を参考にしてください。
SUGAR SC1011、EP SC1011-7F、USPpak MN-431
カラム温度を50 ℃に設定し、0.1 M 硝酸カルシウム水溶液を通液します。
製品名 | 流量 (mL/min) | 通液量 (mL) | 通液時間 (min) |
---|---|---|---|
SUGAR SC1011 | 0.5 | 50 | 100 |
EP SC1011-7F | 0.5 | 50 | 100 |
USPpak MN-431 | 0.2 | 12 | 60 |
- (注意)
- 再生液のまま長時間封入するとカラムの劣化を早めるおそれがあります。カラム再生後は速やかに溶離液に置換してください。
カラム温度を70 ~ 95 ℃に設定し、水を0.5 mL/minの流量で通液しながら、0.2 M 硝酸鉛水溶液50 µLを数回インジェクターから注入します。
- (警告)
- 硝酸鉛水溶液の廃棄には十分に配慮してください。
カラム温度を50 ℃に設定し、0.2 M 水酸化ナトリウム水溶液を0.5 mL/minの流量で50 mL(100分間)通液します。洗浄後は、水で十分に置換します。
カラム温度を50 ℃に設定し、水を0.5 mL/minの流量で通液しながら、1 M 水酸化ナトリウム水溶液40 µLをインジェクターから注入するだけで再生できる場合もあります。
- (注意)
- 再生液のまま長時間封入するとカラムの劣化を早めるおそれがあります。カラム再生後は速やかに溶離液に置換してください。
- 水酸化ナトリウム水溶液のような強アルカリ性溶媒は、検出器のセルを傷める可能性があります。検出器は接続せず、洗浄液はカラム出口から直接廃液容器で受け取るようにしてください。