ラクトフェリンは多くの哺乳動物の乳に含まれ、母乳、特に初乳中に多く含まれるタンパク質です。食品添加物公定書には、ラクトフェリンの分析方法が記載されており、液体クロマトグラフィー用ブチル化ポリビニルアルコールポリマーゲルカラムでの分析の指定があります。ここではポリマー系逆相カラムAsahipak C4P-50 4Dを用いて食品添加物公定書に準拠したラクトフェリンの分析を行いました。また、実試料としてラクトフェリン濃縮物の分析を行いました。食品添加物公定書には、ラクトフェリン濃縮物にはラクトフェリン85 %以上を含むことが規定されています。今回分析した試料では、この規定を満たすことが確認されました。
(試料調製)
1) 市販のラクトフェリン濃縮物を0.1 g秤量する
2) 0.3 % NaCl水溶液50 mLを加えて溶解する
3) 溶解したものをHPLC溶液とする
Sample : 25 µL
1. Lactoferrin
(Standard solution)
4000 mg/L
Column : Shodex Asahipak C4P-50 4D (4.6 mm I.D. x 150 mm) Eluent :(A); 0.3 % NaCl/CH3CN/TFA=9000/1000/3
(B); 0.3 % NaCl/CH3CN/TFA=5000/5000/3
Linear gradient: 50 to 100 % B (0 to 25 min) Flow rate : 0.8 mL/min Detector : UV (280 nm) Column temp. : 40 ℃
試料名インデックス
製品名インデックス
アプリケーションデータ
- タンパク質標準サンプル (4) (C4P-50 4D)
- ポリマー系カラムとシリカ系カラムの比較
- タンパク質・ペプチド (ODP-50 6D)
- ペプチドの回収率 (ODP-50 6D)
- 塩基性ペプチド
- 溶離液pHの影響 (ODP-50 5D)
- 酸性とアルカリ性溶離液でのオリゴペプチド分析 (ODP-50 6D)
- オリゴペプチド (1)
- オリゴペプチド (2)
- ジペプチド (DE-613)
- アンジオテンシン類
- オピオイドペプチドの選択検出 (1) (ポストカラム誘導体化)
- オピオイドペプチドの選択検出 (2) (プレカラム誘導体化)
- ミオグロビンのトリプシン消化物 (2) (ODP-50)
- グルタチオン分析 (ポストカラム誘導体化)
- ラクトフェリン含有サプリメントの分析 (C4P-50 4D)