モノメチルアルソン酸 (MMA)とジメチルアルシン酸 (DMA; 別名カコジル酸)はいずれも無機ヒ素化合物の代謝物で除草剤としても使用されています。ここでは陰イオン分析カラム IC SI-35 2Bを用いてMMAとDMAのLC/MS分析を行いました。SI-35 2BはMMAとDMAを約2分で分離・溶出することが可能です。一方、海産物などに一般的に含まれる有機ヒ素化合物のアルセノベタインは、本条件では保持が弱くMMAやDMAよりも早く溶出します。アルセノベタインが試料中に含まれていてもMMAやDMAの分析には支障ありません。
Sample: 50 ng/mL each, 1 µL
- Arsenobetaine
- MMA; Monomethylarsonic acid
- DMA; Dimethyl arsinic acid
- Column
- :Shodex IC SI-35 2B (2.0 mm I.D. × 50 mm)
- Eluent
- :20 mmol/L NH4HCO3 aq.
- Flow rate
- :0.2 mL/min
- Detector
- :ESI-MS (positive, SIM)
- Column temp.
- :40 ℃