GPCクリーンアップにおける溶離液の組成の影響

GPCクリーンアップにおける基本的な分離作用は試料の分子サイズの差を利用して分子サイズの大きい順番に溶出させますが、溶離液組成によっては充てん剤への分配吸着作用の差も利用することができます。溶離液のアセトン/シクロヘキサン混合比を変えて比較するとどの混合比率においても脂質の溶出はほとんど変化しませんが、アセトンの比率が低くなると農薬の保持時間は長くなり、逆にアセトンの比率が高くなると農薬の保持時間が早まります。アセトン/シクロヘキサン=3/7では脂質とアクリナトリンが完全に重なります。食安発第1003001号ではアセトン/シクロヘキサン=1/4に設定されています。


Sample : 40 mg/L each, 5 mL
1. Acrinathrin
2. Tricyclazole


Columns      : Shodex CLNpak EV-G AC (20.0 mm I.D. x 100 mm) + EV-2000 AC (20.0 mm I.D. x 300 mm)
Eluent       : Acetone/Cyclohexane
Flow rate    : 5 mL/min
Detector     : UV (254 nm)
Column temp. : 40 ℃

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