サプレッサー法とは

イオンクロマトグラフィーでは電気伝導度検出法がよく知られています。電気伝導度検出法にはノンサプレッサー方式とサプレッサー方式の2つの方式があります。サプレッサー方式は陰イオン分析に特に有用です。Shodexの陰イオン分析用カラムは溶離液に炭酸ナトリウム水溶液を用いますが、カラムから溶出した溶離液を専用装置(サプレッサー)に通すと溶離液中のナトリウムイオンが除去されて電導度の低い炭酸に変化し、バックグラウンドが下がります。さらに測定イオン(陰イオン)の対イオンはナトリウムイオンから電導度の高い水素イオンに変化しますのでピーク強度が大きくなり、高感度分析が可能となります。

(サプレッサー法の長所)
1) バックグランド電導度が低い。(陰イオン分析で20 μS/cmFS)
2) 検出感度は数 ppbレベル、測定対象濃度は数10 ppb以上。
3) 温度の影響を受けにくく安定性が高い。
(サプレッサー法の短所)
サプレッサーが必要でシステム構成が複雑になりますのでシステム価格が高価となります。


 

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