サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)とは左下の図に示すように溶離液中でのポリマー分子の広がり具合い(三次元空間を占める体積)が大きいものほど早く溶出されるという原理を利用した分析法です。イオン性ポリマーの場合は注意が必要です。ポリマー分子内のイオン性基同士が反発し合い、分子の広がりが大きくなることがあるからです。イオン性基を持つ分子はイオン性基の反発が起きるために分子が広がり体積が大きくなります(右下の図)。このようなイオン性相互作用を抑制に溶離液への塩(NaNO3,NaClなど)の添加が効果的であることが知られています。わずかなイオン性基の存在がパターンのゆがみや測定値のバラツキの原因となることが多いためイオン性基が存在しないと思われる親水性ポリマーの場合でも溶離液に塩を添加することをお勧めします。
(左) SECの原理
(右) 分子の広がり
アプリケーションデータ
- 標準プルラン (1) (SB-804 HQ)
- 標準プルラン (2) (GF-310 HQ)
- 標準プルラン (4) (流量の影響) (SB-2002.5)
- 標準プルラン (5) (温度の影響) (SB-2002.5)
- 標準プルラン (7) (GS-220 HQ)
- 標準プルラン (9) (GF-7M HQ)
- 標準ポリ(エチレンオキサイド)、ポリ(エチレングリコール) (1) (SB-804 HQ)
- デキストラン (1) (SB-805 HQ)
- デキストラン (2) (DMSO溶媒) (KF-806M)
- デキストラン (3) (SB-806M HQ)
- ポリアクリルアミド (1) (SB-805 HQ)
- ポリアクリルアミド (3) (SB-807 HQとSB-806 HQの比較)
- ポリ(ビニルアルコール) (2) (水溶媒) (SB-806 HQ + SB-803 HQ)
- ポリアクリル酸ナトリウム (1) (SB-803 HQ + SB-802 HQ)
- ポリアクリル酸ナトリウム分析における溶離液条件の検討 (GF-7M HQ)
- ポリビニルピロリドン (3) (NaCl aq./CH3CN溶媒) (SB-806M HQ)
- ポリビニルピロリドン (6) (NaCl aq./CH3CN溶媒) (SB-806M HQ)
- ポリスチレンスルホン酸ナトリウム (1) (GF-510 HQ)
- ポリスチレンスルホン酸ナトリウム (2) (GF-7M HQ)
- カラムの選択 (1) (ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)
- カラムの選択 (2) (ポリアクリル酸ナトリウム)
- カラムの選択 (3) (ポリメタクリル酸ナトリウム)
- 標準ポリ(エチレングリコール) (6) (DE-613)
- 標準ポリ(エチレングリコール) (7) (SB-2002.5)
- 標準ポリ(エチレングリコール) (8) (SB-802.5 HQ)
- デキストラン硫酸ナトリウム (SB-806M HQ)
- 標準ポリ(エチレングリコール) (9) (GS-220 HQ)
- PEG溶出時間のカラム温度の影響 (GF-310 HQ、GS-320 HQ)
- PEG混合物のクロマトグラムの比較
- GF-310 HQカラムの塩濃度の影響
- GF-310 HQカラムによるPEG混合物の溶離液組成による溶出挙動
- GS-320 HQカラムによるPEG混合物の溶離液組成による溶出挙動
- コロミン酸 (SB-804 HQ)
- ラテックス粒子のSEC分析 (KW405-4F)
- ポリメタクリル酸ナトリウム (GF-7M HQ)
アプリケーションデータ(関連情報)
- SB-800 HQシリーズの較正曲線 (水溶媒: プルラン)
- SB-800 HQシリーズの較正曲線 (水溶媒: PEG、PEO)
- SB-806M HQの較正曲線 (水溶媒: プルランとPEG、PEO)
- SB-807 HQの較正曲線 (水溶媒: プルラン)
- LB-800シリーズの較正曲線 (水溶媒: プルラン)
- GF-HQシリーズの較正曲線 (水溶媒: プルラン)
- GF-HQシリーズの較正曲線 (水溶媒: PEG、PEO)
- GS-HQシリーズの較正曲線 (水溶媒: プルラン)
- GS-HQシリーズの較正曲線 (水溶媒: PEG、PEO)
- 親水性ポリマーの較正曲線 (1) (ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)
- 親水性ポリマーの較正曲線 (2) (ポリアクリル酸ナトリウム)
- 親水性ポリマーの較正曲線 (3) (ポリメタクリル酸ナトリウム)