有機溶媒系SEC用セミミクロカラムGPC KF-402HQにおける理論段数と流量の関係を図1に示します。流量が0.2 mL/min以上では30,000段の理論段数が得られていますが、0.2 mL/min以下では試料の拡散が影響し理論段数が落ちます。図2はKF-402HQと従来のKF-802におけるHETP(一理論段数当りの高さ)と線速度の関係を比較したものです。KF-802の充てん剤の粒径は6 μmですが、KF-402HQでは3 μmのゲルが充てんされています。粒経の細かいゲルを充てんしたKF-402HQの方がHETPの線速度の依存性が少ないことが分かります。
流量の影響 (2) (KF-402.5HQ + KF-403HQ)もご参照ください。
EPON1001のように分子量の大きな試料の場合には流量が遅いほど良い分離が得られます。


HETP (Column length)/(Theoretical plate number)

Sample : 0.1 % Dicyclohexyl phthalate, 5 μL

Columns      : Shodex GPC KF-402HQ (4.6 mm I.D. x 250 mm), KF-802 (8.0 mm I.D. x 300 mm)             
Eluent       : THF              
Detector     : UV(254 nm) (KF-402HQ; small cell volume, KF-802; conventional)
Column temp. : 25 ℃