オンカラム誘導体化法の装置の構成

食品中のポリアミンは主に腐敗や発酵にともなう酵素的分解作用によって生成され、不揮発性アミンまたは腐敗アミンとも総称されています。従来、これらのポリアミンはプレカラム法またはポストカラム法による蛍光誘導体化後、HPLC分析されてきました。しかしプレカラム法では操作が煩雑な上に反応生成物の安定性に問題がありました。また、ポストカラム法では複雑な反応系システムが必要でありピークのブロード化が避けられないという欠点がありました。そこでこれら従来の誘導体化法の欠点を克服した新しい誘導体化法としてオンカラム誘導体化法を埼玉県衛生研究所・斉藤貢一先生が開発されましたのでご紹介いたします。
参照 : 「オンカラム誘導体化法のポリアミンの分析

特長
◆ポンプは一台しか必要ありません。
◆蛍光誘導体化試薬を含む溶離液を用いてポリアミンを溶離液で誘導体化させるため、再現性の良い測定が可能です。
◆ヒスタミンを含めた食品の腐敗に関係の深いポリアミン類をイソクラティックな条件下で同時定量できます。
◆生理活性アミンなど第1級アミノ基を持つ化合物の分析に適用可能です。


K.Saito, M.Horie, K.Nakagomi and H.Nakazawa, Anal.Sci. 8,675(1992)


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