従来シリカ系逆相クロマトグラフィー用カラムによるペプチドの分析は多くの場合pH2~7の溶離液条件で行われてきましたがポリマー系逆相クロマトグラフィー用カラムAsahipak ODPカラムは、アルカリ性溶離液も使用できるため分離条件を広く選択できるようになりました。pH2.3での分析は通常、タンパク質やペプチドの分析で多用されているTFA系 (酸性条件)での分析例です。この条件ではLeu-EnkephalinとLeu-Trp-Metは保持が強いにも係わらず選択性が小さく不十分なクロマトグラムになっています。一方、アルカリ性溶離液(pH10)を用いると両者の選択性が大きくなるとともに短時間でバランスのよいクロマトグラムが得られています。さらにODPカラムではアルカリ性で高い理論段数が得られている点も大きな特長です。
参照 : 酸性とアルカリ性溶離液でのオリゴペプチド分析 (ODP-50 6D)
Sample:
- 1.Glu-Gly-Phe
- 2.Met-Enkephalin
- 3.Leu-Enkephalin
- 4.Leu-Trp-Met
No. | Theoretical plate number | |||
---|---|---|---|---|
pH2.3 | pH3.0 | pH6.7 | pH10 | |
1 | 6100 | 1100 | 3800 | - |
2 | 7400 | 1100 | 4700 | 5700 |
3 | 7600 | 600 | 3800 | 6700 |
4 | 6100 | 500 | 2400 | 8000 |
- Column
- :Shodex Asahipak ODP-50 6D (6.0 mm I.D. x 150 mm)
- Eluent
- :Solution/CH3CN=85/15
(pH2.3) 0.05 % TFA aq.
(pH3.0) 50 mM Acetic acid aq.
(pH6.7) 50 mM Ammonium acetare buffer
(pH10.0) 50 mM Ammonium acetare buffer - Flow rate
- :1.0 mL/min
- Detector
- :UV (220 nm)
- Column temp.
- :30 ℃
試料名インデックス
製品名インデックス
アプリケーションデータ
- タンパク質標準サンプル (4) (C4P-50 4D)
- ポリマー系カラムとシリカ系カラムの比較
- タンパク質・ペプチド (ODP-50 6D)
- ペプチドの回収率 (ODP-50 6D)
- 塩基性ペプチド
- 酸性とアルカリ性溶離液でのオリゴペプチド分析 (ODP-50 6D)
- オリゴペプチド (1)
- オリゴペプチド (2)
- ジペプチド (DE-613)
- アンジオテンシン類
- オピオイドペプチドの選択検出 (1) (ポストカラム誘導体化)
- オピオイドペプチドの選択検出 (2) (プレカラム誘導体化)
- ミオグロビンのトリプシン消化物 (2) (ODP-50)
- グルタチオン分析 (ポストカラム誘導体化)
- ラクトフェリン含有サプリメントの分析 (C4P-50 4D)
- 食品添加物公定書に準拠したラクトフェリン濃縮物の分析 (C4P-50 4D)