配位子交換モードを用いた糖の分離機構

糖類は5員環(フラノース)や6員環(ピラノース)構造をとり、エネルギー的に安定なイス型配座をしています。イス型構造の各炭素に結合している水酸基は炭素平面に対し水平方向(Equatorial)または垂直方向(Axial)に配置されるため、糖の種類によってこの水酸基の立体配置が異なります。
配位子交換モードは水酸基と金属イオンが錯体を形成する相互作用(配位子交換能)を利用した分離モードです。図左のようにax-eq-axの配置(Triplet)をもつ糖ほど金属イオンと強く錯体を形成します。Triplet構造を持たない糖は図右のようにax-eq(Pair)の水酸基と錯体を形成し、このPair構造の多い糖ほど金属イオンとの錯形成能は強くなります。錯形成能は金属イオンの種類によっても異なります。


 

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