ポリ(アクリル酸ナトリウム) (2) (GSM-700 7E)
水・有機溶媒両用SEC用カラムAsahipak
GSM-700 7Eを用いてポリ(アクリル酸ナトリウム)の分析を行いました。 ポリ(アクリル酸ナトリウム)は、弱型イオン性基であるカルボキシル基を有する
ポリマーです。 このイオン性ポリマーのSEC分析における溶離液のpHの影響を示しました。
pH3の溶離液------ポリマー中のカルボキシル基の解離が抑えられ、平衡状態は-COOH型に傾いています。 その結果ポリマーの疎水性が高まるため、力ラムに吸着されて溶出しません。
pH7の溶離液------50mM程度の薄い塩溶液中では、弱型イオン性基を持つポリ(アクリル酸ナトリウム)はある程度解離しています。 つまりポリマー中の
カルボキシル基は-COO
-と-COOHの状態が混在することになり、溶離液に対する溶解度も異なってきます。 -COOH型に傾いている時には力ラムへの吸着が起こるため、
SECモードに分配吸着が効いた状態で分離されることになります。 そこで溶離液に10%程度の有機溶媒を添加して、分配吸着の影響を相殺しています。
pH10の溶離液------ポリマーの解離は大きく-COO
-型に傾いているため、親水性が高まり回収率も高くなっています。 なおpH10の溶離液の場合には、
有機溶媒を添加しなくてもポリ(アクリル酸ナトリウム)のSEC分離が可能でした。
このように、弱型イオン性ポリマーのSEC分析には、溶離液のpHが重要です。
ポリ(アクリル酸ナトリウム)は、ラテックスや食品の増粘剤、無機顔料の分散剤、織物の糊剤として用いられていますが、このポリマーはアルカリ性下で効果を発揮するという性質を持っていますから、その意味でもpH10での測定は興味深いものと思われます。
GSM-700 7EはGF-7M HQの旧タイプカラムです。

Sample :
Sodium polyacrylate
Column : Shodex Asahipak GSM-700 7E (7.5mmID*250mm)
Eluent : 50mM Phosphate buffer/CH3CN=90/10
Flow rate : 0.5mL/min
Detector : Shodex RI
Column temp. : Room temp.