イオンペア試薬を用いない低級アミンの分析

低級アミンのような塩基性物質のHPLC分析は、一般にイオン交換カラムを使用したり、ODSカラムでイオンペア試薬を使用して行われています。 いずれの場合にもサンプルである塩基性物質の解離の程度と疎水性の違いを利用して分離を行っています。 特にODSカラムでイオンペア試薬を使用する場合は、下記@、Aの2つの分離モードが関与するため、分離の調整が複雑だという問題点があります。
@ サンプルとイオンペア試薬がイオン対を形成するため、充てん剤に対するイオン相互作用が弱められると同時にイオンペア試薬のアルキル鎖によりサンプルの疎水性が高まるため、カラムに保持されます。
      R-NH3(+) + イオンペア試薬(-) ⇔ [R-NH3(+)(-)イオンペア試薬]
     塩基性物質                                イオン対
A イオンペア試薬のアルキル鎖は疎水性が強く、この疎水性部分がODSカラムに吸着するため、ODSカラムはイオン交換カラムの働きをします。
これに対してポリマー系逆相クロマトグラフィ用カラムである、ODP2 HP、Asahipak ODP、RSpak DEシリーズ等は次のような特長があります。

a) 溶離液のpHを10〜11にするだけで、低級アミンの逆相分析が可能です。
b) しかも、アルカリ条件では低級アミンのピークがシャープになります。
c) pH2〜11の溶離液に優れた安定性を示します。