ヘパリンのキャラクタリゼーション
ヘパリンは抗血液凝固剤または抗血栓剤として知られていますが、動物の組織から得られる直鎖の多糖類です。 化学的または酵素的に分解されて得られる低分子量ヘパリンは優れた薬理作用を示します。 低分子量ヘパリンは、固有の変異性、多分散性があるため、FDA(U.S.
Food and Drug Administration)で詳しく調べられています。 以前は相対法によりキャリブレーション用の標準を用いて測定されていましたが、現在ではSEC/MALSの利用により、溶出時間や溶媒中での構造を気にすることなく、低分子量ヘパリンの特性を直接測定することができるようになりました。 American
Home Products社の子会社である、Scientific Protein Laboratories(Waunakee, WI)によって、市販の低分子量ヘパリン3種が分析されました。 分析結果より、異なった分解過程によって製造された3種類の低分子量ヘパリンの差が、MALSによってはっきりと測定されました。
Sample : Low molecular weight
Heparin
図1. 3種類のサンプルのうちの1つをASTRAで表示しました。MALSとRIとで異なる応答が見られます。
図2. 微分分子量分布により3種類のサンプルの分解プロセスの差による違いがわかります。
Columns : Shodex OHpak SB-G (6.0mmID*50mm) + Shodex OHpak SB-803 HQ (8.0mmID*300mm)
Eluent : 0.1M Ammonium acetate aq.
Detector : MALS(Multi angle laser light scattering), RI
Analytical Biochemistry
245 (1997) 231-241.