タンパク質分子量マーカーのSEC/MALS分析

サイズ排除クロマトグラフィ(SEC)はタンパク質の分子量を測定する分析法として簡便であり、分取も可能であるという長所を持っています。  一方、タンパク質の立体構造の違いや、イオン性、疎水性の違いにより、タンパク質分子量マーカーを用いた較正曲線では、真の絶対分子量を得られないことがあります。 このようなSEC分析の長所を生かし欠点を補うため、検出器として多角度光散乱検出器(MALS)を組み合わせたSEC/MALS分析を行いました。 その有用性を確認するため、サンプルとして分子量既知のタンパク質分子量マーカーを用い、分離特性の違う2種類のカラムPROTEIN KW-804とAsahipak GS-620 HQを用いて比較しました。 図1はKW-804を用いた絶対分子量とRI検出器によるクロマトグラムを示します。 図2はGS-620 HQを用いた絶対分子量とRI検出器によるクロマトグラムを示します。 KW-804では分子量順に溶出されていますが、 GS-620 HQでは溶出は分子量順ではありません。 これは、KW-804ではタンパク質との相互作用がない純粋なSECモードで分離されているのに対して、GS-620 HQではSECモード゙の他に相互作用による分離が僅かに加わったマルチモードで分離されているためです。 SECでは溶出容量が変化する場合でも、MALSによる測定には影響がなく絶対分子量の測定が可能であることがわかります。



Sample : Protein molecular weight standards Kit (Mw-GF-1000 KIT)
1. Carbonic Anhydrase(Bovine Erythrocytes) 1.5mg/mL 100μL
2. Bovine serum albumin, BSA 1.5mg/mL 100μL
3. Alcohol Dehydrogenase, (Yeast) 1.5mg/mL 100μL
4. β-Amylase,(Sweet Potato) 1.5mg/mL 100μL
5. Thyroglobulin,(Bovine) 1.5mg/mL 100μL

Columns      : Shodex PROTEIN KW-804 (8.0mmID*300mm)(図-1)
               Shodex Asahipak GS-620 HQ (7.5mmID*300mm)(図-2)         
Eluent       : 0.1M Phosphate buffer(pH7.0) + 0.3M NaCl 
Flow rate    : (図-1); 1.0mL/min, (図-2); 0.6mL/min
Detector     : MALS(Multi angle laser light scattering), Shodex RI
Column temp. : 26℃