IECシリーズ、AXpakの分離条件

溶離液に用いる緩衝液は使用するpHにおいて緩衝能が大きく、緩衝作用を持つイオンがイオン交換体と同じ電荷を持っているものを選びます。 その一例を表に示します。

pH IEC QA-825, DEAE-825, AXpak WA-624 IEC SP-825, CM-825
6
20mM Piperazine HCl 20mM Sodium malonate
7
20mM Bis-Tris propane HCl 20mM Sodium phosphate
7.5
20mM Tris HCl 20mM Sodium phosphate
8
20mM Tris HCl 20mM HEPES
9
20mM Ethanolamine HCl
10
1,3-Diaminopropane HCl
HEPES : 4-(2-Hydroxymethyl)-1-piperazine ethanesulfonic acid

・溶離液のpHは、一般にQA-825、DEAE-825、WA-624では試料の等電点より高くし、SP-825、CM-825では試料の等電点より低くします。
・溶離液の全塩濃度は20mM〜1Mの範囲が一般的に用いられます。
・エチレングリコールやイソプロピルアルコール等の水溶性有機溶媒の添加は20%以下としてください。
・タンパク質は通常、溶離液のイオン強度またはpHを変化させるグラジエント溶出法により分離されます。 しかし、pHを変化させるのは難しいためpH一定でイオン強度を上げる方法を一般的にお勧めします。 0.02〜0.05Mの緩衝液中で塩濃度を0Mから0.5Mまで上げることによりほとんどのタンパク質は溶出されます。
・グラジエント溶出を行う場合には下記の手順によりカラムの平衡化を行います。
 @緩衝液A(低イオン強度)を10mL流す。
 A緩衝液B(高イオン強度)を40mL流し、正しいカウンターイオンに置換する。
 B緩衝液Aを15mL流し平衡化する。