OHpak SB-800 HQ、LB-800シリーズの溶離液条件

1) 非イオン性親水性試料およびイオン性親水性試料
 一般的には塩水溶液や緩衝液を使用します。代表的なものは以下のとおりです。
 塩水溶液----塩化ナトリウム、硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸アンモニウム
 緩衝液----リン酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液、酢酸緩衝液、クエン酸緩衝液 添加する塩の濃度は0.05 ~ 0.3 Mが適当です。
(注意) ① 溶離液はpH3 ~ 10の範囲内でご使用ください。
② 溶離液に塩素イオンを含む場合はpH6以上でご使用ください。
③ 溶離液の塩濃度は0.5 M以下でご使用ください。
④ ホウ酸緩衝液は充てん剤のジオール基とコンプレックスを形成するので好ましくありません。
2) 非イオン性疎水性試料およびイオン性疎水性試料
 疎水性試料の疎水性吸着を抑えるには溶離液に極性有機溶媒を添加してください。また、イオン性の試料にはさらに塩を加えてください。添加できる有機溶媒については水系SEC(GFC)用カラム (ポリマー系;OHpak SB-800 HQ)光散乱検出器用水系SEC(GFC)用カラム (ポリマー系;OHpak LB-800)をご参照ください。
(注意) 極性有機溶媒を含む溶離液でカラムを置換する場合は流速は0.5 mL/min以下にしてください。特にDMSOの場合にはカラム温度を50 ℃以上に上げて0.3 mL/min以下の流速で置換を行ってください。
3) タンパク質試料
 タンパク質の変性剤として使用される尿素や塩酸グアニジン水溶液が溶離液として使用できます。
 膜タンパク質など通常の水溶液には溶解性の乏しい資料の場合はSDSやBrij-35など界面活性剤を添加した溶離液が有効です。
(注意) これらの変性剤は比較的高い濃度で使用されるためカラムの溶媒置換を繰り返した場合、カラム寿命が短くなる場合があります。このため専用カラムを持たれることをお勧めいたします。

取扱説明書・検査成績書

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